初めて税理士に確定申告を依頼する時の時間的リミット。

今年も4月になり新年後が開始。

 

確定申告も終了し、多くの方は経理面も一段落したと思われます。

 

令和2年分の確定申告では、税理士に依頼しようか迷った方、依頼したけれど断られてしまった方もいたのかもしれません。

 

初めて税理士を検討する場合は、早めの対応が必要です。

 

今回は、個人が初めて税理士に依頼する場合や、新たな税理士に依頼する場合のリミットについて、ザックリ説明をします。

 

※あくまでも、1人で仕事をしている僕の場合です。

 

 

 

all paints by Ryusuke Endo

 

 

初めて税理士に依頼する場合のリミット

初めて税理士に問い合わせをする場合、遅くても12月始めまでに依頼する事をお薦めします。

 

せわしなくなる12月中旬以降や年が明けた1月では、確実に遅いと思われます。

 

また、全く記帳等を行っておらず、会計記帳まで依頼する場合、年明けではお断りをされる事が多い傾向にあります。

 

申告期限は3月15日であり、年明けのコンタクトでも間に合うのでは?

 

と思われがちですが、遅くても12月初めまでにコンタクトをとった方がベターです。

 

年明1月にお話をうかがい、資料をいただいて処理をするのでは、スケジュール的に厳しい可能性があるからです。

 

確定申告書提出までの過程

確定申告書提出までは、主に5つの過程に分けて行われます。

 

最も時間を要するのは、①資料の回収と③不明点・不足資料の問い合わせです。

 

 

 

 

資料回収が一発で完璧に完了する事は殆どなく、必ず不足・追加が発生します。

 

また、不明点等の問い合わせもほぼ100%あり、返答までにそれなりに時間を要し1度で完了しない事が殆どです。

 

資料の回収をスムーズに行う事が鍵となり、不明点・不足資料に対するリスポンスが早ければ、スムーズに申告が完了します。

 

その為には、資料回収の前段階である税理士とのコンタクトは、年明けでは確実に遅いといえます。

 

初めての納税者に対しては、②会計・税務処理に慎重にならざるを得なく、検討時間が長くなる傾向があります。

 

そして5つの過程は、次のようなスケジュールで行われます。

 

確定申告の仕事のスケジュール

滞りなく確定申告を進める為には、資料の回収を早く行うことが鍵となります。

 

そして時間を要する不明点・不足資料の問い合わせ、新規先であれば時間を要する会計・税務処理と検討を、スッキリと素早く完了させる必要があります。

 

余裕をもった申告のスケジュール例は、下記のモデルが一例です。

 

 

 

 

資料回収が遅ければ、全てのスケジュールが遅れていきます。

 

そして不足資料・不明事項があれば、報告することができません。

 

終わりは3月15日と決定しているため、初回の税理士とのコンタクトは、遅くても12月初めまでの早い段階で行う方がベターです。

 

全く記帳を行っていない場合であれば、より早くコンタクトをとった方が良いと思われます。

 

早くコンタクトをとるメリット

税理士依頼する場合、早くコンタクトとった方が、納税者にも余裕が生まれます。

 

年内に納税者に必要資料のお知らせをする事が可能です。

 

また12月中に、納税者の現状を把握することも可能です。

 

 

 

 

より早くコンタクトを行えば、お互いに更に余裕が生まれます。

 

納税者と税理士がスムーズに申告を進める為にも、遅くても12月初めまでにコンタクトをとるようにしましょう。

 

絶対に避けた方がいい事

クラウド会計を使用している方の中には、よくわからないまま、会計連動をしている方がいます。

 

連動しているものの、残高等が全く適合していない場合があります。

 

また、よくわからないという理由で、1年間記帳をほったらかしたままの方も。

 

よくわからないまま連動したり、記帳を進めていたり、ほったらかして1年まとめ依頼する事は、絶対に避けた方が無難です。

 

この様な状態で税理士に依頼する場合は、年末近くになってからではなく、早くコンタクトをとりましょう。

 

まとめ

上記のスケジュールは、あくまでも僕なりの余裕をもてる予定です。

 

確定申告は期限がある為、資料回収、不明点・不足資料の問い合わせのスピードが鍵となります。

 

税理士に依頼する場合、早めにコンタクトをとることをお薦めします。

 

来年はコロナによる期限延長がないのかもしれません。

 

可能な限り、年内に初回コンタクトをする事をお薦めします。