野外イベント・フェス・マルシェ等に出店した場合の売上高の把握方法について
脱コロナの動きが加速し、野外イベント等が復活。
それに伴い、個人の飲食店や製造小売店が、イベント等に出店する機会が増加しています。
野外イベント出店というと、屋台、キッチンカー、マルシェ、フェス、お祭りなど。
しかし、レジ等の設置がないため、売上把握方法に悩む方も少なくありません。
今回は、野外イベントやマルシェ等に出店した場合の売上高の把握方法について、ざっくり説明します。
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Contents・目次
イベント出店時は売上計上もれに注意
飲食店や製造小売業の方は、各種イベントに出店することが少なくありません。
屋台、キッチンカー、マルシェ、お祭り、フェス等の各種イベントです。
各種飲食物、焼菓子、パン、ファストフード、生鮮食品、加工品、地産野菜など。
また、器、皮製品、アクセサリーなど、自社製品を販売する方も。
しかし、野外イベントで出店販売した場合、レシートの発行はありません。
特に飲食店は混み合うため、販売数量を記録しておくこともできません。
そのため、イベント出店時の売上を漏らしてしまう方も。
売上計上もれは、重たい罰則の対象となり、確実な売上計上が求められます。
そのためには、原始的なアナログ的方法が最も簡単です。
主な方法は2パターンです。
イベント開始終了前後のつり銭差額で売上計上
現金払い100%のイベントでは、必ずイベント用のレジ金(以下、つり銭箱)を設置します。
予めつり銭箱には、おつり用として、一定額の現金を用意します。
そこで、イベント開始前つり銭箱現金と、イベント終了後つり銭箱現金の差額を、その日の売上とする方法です。
【イベント開始前】
【イベント中】
【イベント終了後】
【売上高の把握】
多少の現金過不足の可能性はありますが、意図的に現金を抜く行為をしない限り、確実に売上高の把握が可能です。
そのために、必ず開始前、開始後の現金の金種を記しておきます。
そして、お店の日常のレジや食券機の日計表と保存しておきます。
【イベント開始前】
【イベント終了後】
原始的で簡易な方法ですが、レジがないイベント出店時には、有効な売上高の把握方法です。
イベント開始終了前後の販売数量で売上計上
焼き菓子やパンなど、販売する数量把握が可能な場合があります。
例えば、パン100個焼いてイベントに出店した場合など、販売する数量が確実に把握できる場合です。
この場合は、開始前と終了後の在庫数量で、売上高の把握が可能です。
【イベント開始前】
【イベント終了後】
【売上高の把握】
意図的に残数量を調整しない限り、減少した数量×単価が、確実な売上高になります。
その為には、イベントに出店した数量と、イベント終了時の在庫を記録しておきます。
そして、お店の日常のレジや食券機の日計表と保存しておきます。
イベント売上高計上もれは発覚しやすい
飲食店等に調査があった場合、イベント売上計上もれが発覚することがあります。
その理由は、多くの野外イベントやマルシェは、土曜日曜祝日に開催されるからです。
特定の日の土日祝日のみ、売上高のレシートや日計表が抜けている場合、当然、売上高計上もれが疑われます。
または売上高が0円、昼 or 夜の売上高がない場合など。
SNS等でイベント出店を告知していれば把握可能です。
そのため、イベント売上計上もれは、割と発覚しやすい傾向があります。
イベント出店時の売上高は、アナログ的な簡易方法で構いません。
必ず記録を残して、確実に売上計上する人が求められます。
まとめ
今回は、イベント出店時の簡単な売上把握方法について、ザックリ説明しました。
売上高を把握できないため、うっかり売上計上しなかった。
ということが起こりやすい傾向にあります。
しかし、アナログ的方法で構いませんので、売上を認識することが大切です。
野外イベント等の販売時は、確実な売上計上を心がける必要があります。