看板の耐用年数
街へ一度出かけると、多くの看板が目に入ります。
ご商売をされている多くの方が、広告宣伝の為、看板を製作されています。
事業者にとって、看板は言うまでもなく「資産」に該当します。
しかし、僕自身、会計科目や耐用年数を判断する際、迷う事が多くありました。
「袖看板」や「立看板」と言っても、いまいちどのような姿形がピンとこない事もあります。
また、耐用年数表には「看板の種類」までは、詳しく記載がされていません。
そこで今回は、看板の姿形に合わせた会計科目、耐用年数について紹介いたします。
all paints by Ryusuke Endo
Contents・目次
看板の耐用年数
教科書通りの看板の耐用年数については、下記の通りとなっています。
しかし、看板の種類を言われても、どのような看板なのか、わからない事があります。
種類 | 勘定科目 | 構造 | 細目 | 耐用年数 |
野立看板 | 構築物 | 広告用のもの | 金属orその他 | 20年(金属) 10年(その他)
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屋上塔屋看板 | 構築物 | 広告用のもの | 金属orその他 | 20年(金属) 10年(その他)
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広告塔 | 構築物 | 広告用のもの | 金属orその他 | 20年(金属) 10年(その他)
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立看板(スタンド看板) | 器具備品 | 看板及び広告器具 | 看板、ネオンサイン | 3年 |
ネオンサイン、電飾看板 | 器具備品 | 看板及び広告器具 | 看板、ネオンサイン | 3年 |
マネキン看板 | 器具備品 | 看板及び広告器具 | マネキン人形 | 2年 |
袖看板 | 付属設備 | 前掲以外 | 主に金属orその他 | 18年(金属) 10年(その他) |
突き出し看板 | 付属設備 | 前掲以外 | 主に金属orその他 | 18年(金属) 10年(その他) |
看板の勘定科目の判断基準
上記より、看板の勘定科目を決定する場合は、「付属設備」、「構築物」、「器具備品」のいずれかとなります。
そしてその判断基準は、下記の3つの要素です。
1、建物に付いているか?
2、地面に付いているか?又は屋上に付いているか?
3、自由に持ち運び(移動)ができるか?
建物に付いていれば、「付属設備」。
地面や屋上に付いていれば、「構築物」。
自由に移動が出来れば、「器具備品」です。
器具備品の看板 耐用年数3年
「器具備品」かつ「耐用年数3年」の看板は、次のような看板です。
飲食店の入り口で、よく目にすることが多いと思います。
突風などで倒されないよう、看板の脚には重しがあります。
自由に移動が可能な看板です。
また、雑貨屋や美容院などでは、木製や手書きの看板も目にします。
これらも当然、持ち運びが可能です。
これらの看板は、持ち運びや移動が自由のある為、「器具備品3年」に該当します。
器具備品の看板 耐用年数2年
「器具備品」かつ「耐用年数2年」の看板は、次のような看板です。
マネキン人形なので、すぐに判断がつきます。
マネキン人形も、持ち運びが可能です。
これらの看板は、マネキン(人形)に該当し、器具備品2年に該当します。
構築物の看板 耐用年数20年
「構築物」かつ「耐用年数20年」の看板は、次のような看板です。
地面から生えているような広告塔です。
商店が並ぶ通りでは、比較的よく見られる看板です。
金属製か?以外か?が不明な事がありますが、風雨に耐える設計である為、金属製がある事が多いと思われます。
また、こちらはビルが立ち並ぶ街中でよく目にする屋上広告塔です。
これらの看板は、地面(若しくは屋上)と接合しており、持ち運びが出来ない為、構築物20年に該当します。
付属設備の看板 耐用年数18年
「付属設備」かつ「耐用年数18年」の看板は、次のような看板です。
街中や商店が並ぶ通りなど、至る所で目にすることが出来ます。
建物から突き出しているものの、建物と接合している事がわかります。
また、建物の壁に埋め込まれている看板もあります。
突き出し看板よりも、埋め込み看板の方が多いのかもしれません。
これらは建物と接合し、持ち運びが出来ない為、付属設備18年となります。
まとめ
看板は下記の要素が判断出来れば、会計科目は比較的判断が容易です。
1、建物に付いているか?
2、地面に付いているか?又は屋上に付いているか?
3、自由に持ち運び(移動)ができるか?
また、風雨にも耐える付属設備、構築物の看板については、金属製である事も多いようです。
「金属製か?」「それ以外か?」という部分について不明である場合、看板製作会社へ伺うことをお薦めします。